きゃうおうす/饗応す/響応す
このテキストでは、サ行変格活用の動詞「
きゃうおうす/饗応す/響応す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行変格活用
未然形 | きゃうおうせ |
連用形 | きゃうおうし |
終止形 | きゃうおうす |
連体形 | きゃうおうする |
已然形 | きゃうおうすれ |
命令形 | きゃうおうせよ |
■意味:自動詞
相手の気持ちに調子をあわせて機嫌をとること、へつらうこと。
[出典]:
競べ弓・弓争ひ 大鏡
「『思ひかけずあやし。』と、中関白殿思し驚きて、いみじう
饗応し申させ給ふて...」
[訳]:『予期せず珍しいことだ。』と中関白殿(藤原道隆)はびっくりなさって、たいそう(道長の)
機嫌をとり申し上げなさり...
備考
「きゃうようす」と読む場合もあるが、その場合の活用は以下の通り。
未然形 | きゃうようせ |
連用形 | きゃうようし |
終止形 | きゃうようす |
連体形 | きゃうようする |
已然形 | きゃうようすれ |
命令形 | きゃうようせよ |