新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

枕草子 原文全集「ある女房の/びんなき所にて/まとこにや、やがては下る」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
ある女房の

ある女房の、遠江(とをたあふみ)の子なる人を語らひてあるが、おなじ宮人をなむ、しのびて語らふとききて、うらみければ、

「親などもかけて誓はせ給へ。いみじきそらごとなり。夢にだに見ず」


となむいふは、いかがいふべき、といひしに、
  
誓へきみ遠江の神かけて むげに浜名の橋みざりきや


びんなき所にて

びんなき所にて、人にものをいひける、胸のいみじう走りけるを、

「などかくある」


といひける人に、

逢坂は胸のみつねに走井の 見つくる人やあらむと思へば


まとこにや、やがては下る

「まとこにや、やがては下る」


といひたる人に、
  
思ひだにかからぬ山のさせも草 誰かいぶきのさとはつげしぞ


Tunagari_title
・枕草子 原文全集「ある女房の/びんなき所にて/まとこにや、やがては下る」

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 下」 新潮社

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 6,804 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 2 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!