新規登録 ログイン

10_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

『旅夜書懐(旅夜懐ひを書す)』 杜甫 書き下し文・現代語訳(口語訳)と文法解説

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加

文法解説

反語

(※ⅰ)豈

「豈」は反語を表し、「~だろうか、いや~でない」と訳す。

形式:五言律詩

4つの句からなる詩を絶句(ぜっく)といい、8つの句からなる詩を律詩(りっし)といいます。この漢詩では、「細 草 微 風 岸」を1句と考えます。「旅夜書懐」は8つの句からなるので律詩です。

また、律詩のうち1つの句が5文字からなるものを五言律詩(ごごんりっし)といい、1つの句が7字からなるもの七言律詩(しちごんりっし)といいます。

以上から、「月夜」は「五言律詩」となります。

押韻:舟・流・休・鷗

押韻(おういん)とは、漢詩を読んだ時に一定のリズムが出るように、同じ響きの言葉を句の最後に置くことです。この「月夜」では、

舟(shuu)、流(ryuu)、休(kyuu)、鷗(ou)

が該当します。カッコの中は日本語の音読みです。だいたいが日本語の音読みで判別することができますが、本来は、作者が生きた時代の発音で韻を踏んでいるかどうかを確認します。よって今回の「鷗」のように、日本語の音読みだけでは判別ができない押韻も存在します。

押韻にはルールがあります。五言律詩では、原則として偶数句末(第2句末、第4句末、第6句末、第8句末)に同じ響きの言葉が置かれます。

対句

対句とは、句を強調するために、形や語感が似たペアの句を作る技法です。ペアとなる句は、文法構造や用いている文字が呼応しているなどの特徴があります。五言律詩では原則として「第3句と第4句」、「第5句と第6句」が対句となります。旅夜書懐は例外で、「第1句と第2句」、「第3句と第4句」そして「第5句と第6句」となっているので注意しましょう。 これは、同じく杜甫が詠んだ漢詩「春望」にもみられる特徴です。

第1句と第2句

細 草 微 風 岸
危 檣 独 夜 舟

第3句と第4句

星 垂 平 野 闊
月 湧 大 江 流

第5句と第6句

名 豈 文 章 著
官 応 老 病 休
1ページへ戻る
前のページを読む
2/2
次のページを読む

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 国語総合』 教育出版

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 263,715 pt 
 役に立った数 135 pt 
 う〜ん数 20 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。