アンデス文明
アンデス文明は、主に南米のアンデス山脈一帯に成立した古代文明の総称です。
1つずつアンデス文明を見ていきましょう。
チャビン文明
紀元前1000年頃に、現在のペルーで成立した文明です。アンデス文明の中でも最古のものであると考えられています。
ワリ文明
チャビン文明のあと、中央アンデスに存在していました。土器や独特の建築物を作った文明でした。
ナスカ文明
1世紀から8世紀にペルーに栄えました。彩文土器を使用し、世界遺産「ナスカの地上絵」を残したことでも有名な文明です。
(ナスカの地上絵)
ティアワナコ文明
1世紀から12世紀に、現在のボリビア一帯に成立しました。多数の宗教的建築物を残しています。
チムー帝国
12世紀から15世紀にかけて、ペルーのモチェ川河口に成立しました。さまざまな工芸品の技術があり、後にインカ帝国に滅ぼされた後、それらはインカ内に継承されました。
インカ文明
インカ文明は、1200年頃からペルーやボリビアを中心に
ケチュア族が創った文明です。インカとは、ケチュア族の中のインカ(太陽の子の意)族が打ち立てた文明だったのでこう呼ばれます。太陽の化身である王を頂点に神権政治が行われ、神殿や宮殿、灌漑施設、王の道と呼ばれる道路を建設しました。帝国は首都クスコを中心に、駅伝制を敷き、最終的に現在のエクアドルからチリに至る南北2000kmにも及ぶ大帝国を創りあげます。
アステカ帝国と同時代の文明ですが、互いに接触はなかったとされています。高度な灌漑設備と段々畑、カミソリの刃も入らないほど精巧な石垣などを有し、クスコやマチュピチュなどの遺跡は現在もインカ文明の高度な技術を伝えています。
また、彼らは文字の代わりにキープという縄で意味や数量を表現し、人口の把握や徴税に使っていました。
(キープ)
この文明も、最終的に1533年、スペインのコンキスタドールである
ピサロに滅ぼされてしまいます。
おわりに
以上のように、アメリカ大陸の古代文明は高度な技術を有するものでした。しかし、文字の使用があまり見られなかったため、未だに謎の多い文明でもあります。