受動態の登場
このテキストでは、
受動態という英語の文法について説明しています。受動態ではなく、
受け身という言葉を使うこともあります。
この写真では、右の人が左の人を投げています。仮に右の人をA、左の人をBとしましょう。これまでは、「
AがBを投げる」という視点で英語を勉強してきましたが、受動態では「
BはAに投げられる」という視点で物事を考えていきます。具体的に言うと、「
~れる」や「
~される」というニュアンスというやつですね。次の2つの例文をみてみましょう。
1:
The teacher praised him.
※先生は彼をほめました。
2:
He was praised by the teacher.
※彼は先生にほめられました。
この2つの文は共に、「彼が先生にほめられた」という事実を伝えています。しかし視点が異なります。例文1は先生の視点から、そして例文2は彼の視点からみた文であることがわかりますか?
例文1のような文のことを
能動態の文、例文2のような文のことを
受動態の文と言います。赤文字でハイライトしましたが、特に用語を覚える必要はありません。
受動態の表し方
ではどうやったら受動態の文を作れるのかをみていきましょう。受動態を表すには"
主語+be動詞+過去分詞"の形を使います。
be動詞は主語うや時制によって変化しますので注意が必要です。(主語が"I"のときには"am"に、"He"のときには"is"に。また過去形であれば"am"が"was"に、"are"が"were"にといった具合です。)
簡単な受動態の文でよく使われるのが"
by"です。これは「
~によって」を意味します。例文2を見てください。"by the teacher"で、「先生によって」と訳されていますね。
受動態は"主語+be動詞+過去分詞"
簡単な受動態の文には、"by"が含まれていることが多い