【読解力】
これで「どっかいりょく」と読みます。訓読みですと「読み解く力」となります。言葉の並んでいる文を見て、その意味を理解することができる能力のことです。
これは国語だけでなく、日常を過ごす中で必要になってくる力です。といっても、大したことはありません。
ためしに次の文章を読んでみて下さい。
『太郎くんはコンビニで税込100円ののどあめを買いました。太郎くんは風邪を引いており、のどが痛かったのでそれを和らげたかったのです。』
さて、以下の問いに対してアナタはどう答えますか?
問1.太郎くんはのどあめをドコで買いましたか?
問2.太郎くんの体調はどうですか?
問3.下線部の「それ」とは何のことですか?
問4.下線部の「和」はなんと読みますか?
いかがでしょうか。答えを見ていきましょう。
1.答:コンビニ(※もしくは正式名称であるコンビニエンスストア)
ここで、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなどと具体的な名称を思った人はいますか?その考え方は間違いではありません。しかし、はっきり書かれていないので正解であるかははっきりしません。ですのでここはコンビニ、と"
書いてあるとおりに答える"のが問いかけに対するキレイな回答です。
ちなみに、はっきり名称を出さない例文が悪い、と考えた方。それはそれで間違いではありません。
2.答:悪いor良くないor風邪を引いている、など
「太郎くんは風邪を引いており」と書いてあるので、風邪を引いているのだなとそのまま受け止めてOKです。体調が良くはないのだなととらえることができれば正解です。
ちなみに、ここでインフルエンザのような具体的な名称を思いついた人は早とちりです。風邪は風邪であり、インフルエンザはインフルエンザと、別物です。気になる人は辞書やインターネットで調べましょう。
3.答:のどの痛み
「それ」とか「これ」などは代名詞といい、すでに出たコトを指すときに使います。ですので、
「それ」とか「これ」などと言われたらその直前の言葉を見て下さい。たまに距離が離れていますが、基本的に前の方に絶対あります。
見て分からない場合はたいてい文章が悪いのですが、テストではそう文句を言っていられないのが困りものです。
4.答:やわ
「和らげる」と書いて「やわらげる」と読みます。ここで品詞がどうたらいう話はしません。それは教科書を見て下さい。
大事なのは、「和」という漢字には
「あわせる、おだやかになる、仲よくなる、争わない」
といった意味があるとを知っていることです。はっきり知らなくてもいいです。なんとなくイメージでもいいので自分なりの理解があること。これがないと、そもそも文章で何が言いたいのか分かりません。ですので、もし分からない言葉が出て来たら辞書で調べましょう。
読みが分かれば『国語辞典』で、分からなければ『漢和辞典』で調べましょう。それでも分からなければ周りに聞きましょう。
言葉の意味さえ分かり、変なことを言っていなければ、理解出来ない文章はそうそうありません(例外としてごちゃごちゃした文章があります。それは書いた人が悪いです)。
ちなみに、漢字の読み方は読み方が隣に書いてあるもの(※ルビといいます)を見た時に覚えておきましょう。もしくは調べて学びましょう。ノートに書くのも良い方法です。それを積み重ねることが国語の勉強になります。本を読むのが効果的です。読んで楽しい小説がオススメです。好きな映画やドラマやアニメが本になったものなんかでいいです。
以上、短い文章と4つの問い掛けでしたが、どうでしたでしょうか。
簡単すぎてつまらなかったアナタ。それで十分大丈夫です。読解力ありますよ。
分からない部分や思い違いのあったアナタ。その分からない部分、言葉の意味を調べてもう一度読んでみて下さい。それでも分からなければ、ほかにもたくさんある文章をどんどん読んでみて下さい。漫画でもかまいません。たとえですが、味が分からないのならばいつまでもそれを噛んでいないでどんどん新しく食べましょう。そのうち味が分かってきます。
何を言っているのかが分かる。
それが読解力です。
まずはそれを鍛えることから始めましょう。