ガンディー
ガンディーはインドの弁護士で、当時イギリスの植民地であったインドの独立運動を指導しました。マハトマ・ガンディーと表記されることもありますが、マハトマとは「偉大な魂」という意味で、本名ではありません。
非暴力主義
ガンディーは、武力をもって支配を続けるイギリスに対して非協力・非服従など暴力を一切使わない
非暴力主義を唱えました。この非暴力主義とは、暴力を振るわないというわけではなく、
真実を貫き通すことによって暴力と戦おうという考え方です。
ガンディーは、「真理に反する暴力は、暴力をもって打破することはできない。命あるものを尊び傷つけないという本当の真理をもってこそ、暴力に対抗することができる」と説いたのです。
ブラフマチャリヤーとアヒンサー
ガンディーは、非暴力主義を唱えるにあたって2つの行動を説きました。
ブラフマチャリヤー
1つ目は
ブラフマチャリヤーです。
自己浄化とも呼ばれます。
暴力の根源は、怒りや欲望といった精神的なものであると考えたガンディーは、いっときの感情によって左右をされないように、自身をコントロールしておく必要があると考えました。これがブラフマチャリヤーです。
アヒンサー
そしてもう1つが
アヒンサーです。
暴力的な感情を持つと、人はどのような行動にでるかと考えた時、人は人を傷つけるようになるでしょう。
ガンディーは、
すべての生命が同胞であるとし、他を傷つけない、殺さないはもちろん肉食を禁じすべての殺生に反対しました。
これが、
非暴力や
不殺生とも言われるアヒンサーです。