はじめに
ここでは、漢文の文法の中でも「否定」の意味をもつ文法を説明していきます。
英語で言う「not」や「never」の部分ですね。3つしかありませんのでさくっといっちゃいましょう。
不・無・非
不:~せず
代表的な文章です。「
~せず」と読みます。英語でいう「not」にあたります。
送り仮名が「レバ」のときは「~ざれば」と読みます。
古文でいう助動詞「ず」の活用と同じです。
不と同じ働きをするものに「
弗」(フツ)があります。
無:~なし
2つ目は「
~なし」と読みます。
現代語と同じように「
~がない、~はない」と訳します。
無と同じ働きをするものに「
莫・毋・勿」があります。
非:~にあらず
最後は「非」です。まさに否定してそうな漢字ですね。
「
~にあらず」と読み、「
~ではない」と訳します。
現代語でも「それは本物にあらず!」なんて表現、目にすることもありそうですよね。