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農耕・牧畜の始まりと新石器革命 わかりやすい世界史まとめ2

著者名: John Smith
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農耕・牧畜の始まりと新石器革命

環境の激変と人類の適応 今からおよそ1万年前、最後の氷期が終わりを迎えると、地球の気候は急速に温暖化し、自然環境は劇的な変化を遂げました。温暖で湿潤な気候により温帯林が広がる一方で、環境の激変に適応できなかったマンモスなどの大型動物の一部は絶滅していきました。こうした変化に対し、人類は新たな生存戦略を選び取ります。それは、世界各地で独自に植物を栽培し、動物を飼育するという試みでした。これが、人類史における食料生産の幕開けです。

「肥沃な三日月地帯」と農耕の世界的広がり

なかでも特に重要な変化が訪れたのが、西アジアの「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる地域です。約9000年前、この地で麦類の栽培とともに、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシなどの家畜化が始まりました。ティグリス川上流にあるジャルモ遺跡(紀元前8000年〜同6000年頃)は、人々が狩猟・採集生活から農耕・牧畜生活へと移行し、定住を始めた最初期の村落遺跡として知られています。西アジア以外でも農耕は広がりを見せました。中国や東南アジアでは稲(コメ)やアワ、タロイモなどが、アメリカ大陸ではトウモロコシやサツマイモ、ジャガイモなどが栽培化され、それぞれの風土に根ざした農耕文化が育まれていきました。

獲得経済から生産経済へ:新石器革命

自然界にあるものを採集するだけの「獲得経済」から、自らの手で食料を生み出す「生産経済」への転換は、人類の歴史における最大級の変革でした。これを「食料生産革命」あるいは「新石器革命」と呼びます。食料の安定確保が可能になったことで、人類は移動生活に別れを告げて定住し、集落を形成するようになりました。これにより、人口は爆発的に増加しました。 生活様式も高度化し、衣服となる織物や、調理・保存のための土器が作られるようになりました。道具においても、石の表面を滑らかに磨いて仕上げた磨製石器(石斧、石臼、石包丁など)が登場し、ここから新石器時代が始まります。また、農耕と定住によって食料の余剰生産物が蓄積されるようになると、集落内で貧富の差や身分の上下が生まれ、後の文明社会へと続く階層社会の準備が整っていきました。

巨大集落と土器の登場 この時期の社会の発展ぶりは、西アジアのイェリコやチャタル・ヒュユクといった大規模な集落遺跡からうかがい知ることができます。 なお、土器に関しては、農耕開始以前の約1万3000年前に日本列島で作られた縄文土器が世界最古級のものとして知られています。その後、煮炊きや食料貯蔵の手段として、土器文化は世界各地へと普及していきました。
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『世界史B 用語集』 山川出版社
『教科書 世界史B』 山川出版社

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