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古文単語「こちたし/言甚し/事甚し/言痛し/事痛し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ク活用の形容詞「こちたし/言甚し/事甚し/言痛し/事痛し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | こちたく | こちたから |
連用形 | こちたく | こちたかり |
終止形 | こちたし | ◯ |
連体形 | こちたき | こちたかる |
已然形 | こちたけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | こちたかれ |
口数が多くて煩わしい、人のうわさがうるさい。
※上代語。
[出典]:万葉集
「人言はまことこちたくなりぬともそこに障らむ我にあらなくに」
[訳]:人のうわさが本当にうるさくなったとしても、それが(あなたとの恋の)妨げとなる私ではないのになあ
「人言はまことこちたくなりぬともそこに障らむ我にあらなくに」
[訳]:人のうわさが本当にうるさくなったとしても、それが(あなたとの恋の)妨げとなる私ではないのになあ
量が多くて煩わしい、数が非常に多い、おびただしい。
[出典]:関白殿、二月廿一日に 枕草子
「殿上人、四位、五位こちたくうち連れ...」
[訳]:殿上人、四位、五位(の位の人たちを)非常に多く連れ立って...
「殿上人、四位、五位こちたくうち連れ...」
[訳]:殿上人、四位、五位(の位の人たちを)非常に多く連れ立って...
甚だしい、おおげさだ、仰々しい。
[出典]:木の花は 枕草子
「桐の木の花、紫に咲きたるはなほをかしきに、葉の広ごりざまぞ、うたてこちたけれど...」
[訳]:桐の木の花が、紫色に咲いているのはやはり風情があるが、葉の広がる様子が、異様におおげさなのだが...
「桐の木の花、紫に咲きたるはなほをかしきに、葉の広ごりざまぞ、うたてこちたけれど...」
[訳]:桐の木の花が、紫色に咲いているのはやはり風情があるが、葉の広がる様子が、異様におおげさなのだが...
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