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枕草子 原文全集「いみじう暑きころ」 |
著作名:
古典愛好家
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いみじう暑きころ
いみじう暑きころ、夕涼(ゆふすず)みといふほど、物のさまなどもおぼめかしきに、男車の、前駆(さき)追ふはいふべきにもあらず、ただの人も後の簾(すだれ)あげて、二人も一人ものりて、はしらせゆくこそ涼しげなれ。まして、琵琶かひ調べ、笛のをとなどきこえたるは、過ぎていぬるもくちをし。さやうなるに、牛のしりがひの香の、なほあやしうかぎしらぬものなれど、をかしきこそものぐるほしけれ。
いとくらう闇なるに、さきにともしたる松の煙の香の、車のうちにかかへたるもをかし。
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