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古文単語「しかるべし/然るべし」の意味・解説【連語】
著作名: 走るメロス
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しかるべし/然るべし

このテキストでは、古文単語「しかるべし/然るべし」の意味、解説とその使用例を記している。

成り立ち

ラ行変格活用の動詞「しかり」の連体形「しかる」と、推量・当然/適当の助動詞「べし」が一語になったもの。
連語

意味1

適当である、ふさわしい、当然である

[出典]公世の二位のせうとに 徒然草
「この名、しかるべからずとて、かの木を切られにけり。」

[訳]:(僧正は)この名前を、(自分に)ふさわしくないと、その木をお切りになってしまった。


意味2

立派である、優れている、申し分ない

[出典]:今昔物語
「しかる間、京より、しかるべき女、車に乗りて参る。」

[訳]:そうしている間に、都から、立派な(身分の)女が、車に乗って参拝にきた。




意味3

そうなる運命である、そのような因縁がある

[出典]:山門御幸 平家物語
「何事もしかるべき事と申しながら...」

[訳]:何ごともそうなる運命であると申しますが...


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