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古文単語「ふく/葺く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「ふく/葺く」の意味・活用・使用例【カ行四段活用】

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「ふく/葺く」の意味、解説とその使用例を記している。

「ふく」には
更く/深く
②老く
吹く
④葺く
などの用法があるが、ここでは「④葺く」を扱う。

カ行四段活用

未然形ふか
連用形ふき
終止形ふく
連体形ふく
已然形ふけ
命令形ふけ


意味1:他動詞

(草木などを)
軒先に挿して飾る

[出典]折節の 徒然草
「五月、あやめふくころ、早苗取るころ、水鶏のたたくなど心細からぬかは。」

[訳]:五月、(端午の節句に)菖蒲(しようぶ)を家の軒先に挿して飾るころ、早苗を取るころ、水鳥が(戸をたたくような音を)たてて鳴くころなどは、寂しくないことがあろうか、いや、寂しいものだ。


意味2:他動詞

屋根を覆う

[出典]:都遷り 方丈記
「殿に茅ふきても、軒をだに整へず...」

[訳]:宮殿の屋根を茅で覆っても、軒先さえ切りそろえないで...


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