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古文単語「もらす/漏らす/洩らす」の意味・解説【サ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
7,084 views |
もらす/漏らす/洩らす
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「もらす/漏らす/洩らす」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | もらさ |
連用形 | もらし |
終止形 | もらす |
連体形 | もらす |
已然形 | もらせ |
命令形 | もらせ |
■意味1:他動詞
(水や涙などを)
こぼす、漏らす。
[出典]:伊勢物語
「むかし、色好みなりける女、いでていにければ、
などてかく逢ふ期かたみになりにけむ水もらさじと結びしものを」
[訳]:昔、多情であった女が、出て行ってしまったので(詠んだ歌)
どうしてこんなに逢う機会を得難くなったのだろう。水も漏らさない(ほど親密な仲)でいようと約束していたのに
「むかし、色好みなりける女、いでていにければ、
などてかく逢ふ期かたみになりにけむ水もらさじと結びしものを」
[訳]:昔、多情であった女が、出て行ってしまったので(詠んだ歌)
どうしてこんなに逢う機会を得難くなったのだろう。水も漏らさない(ほど親密な仲)でいようと約束していたのに
■意味2:他動詞
(秘密や心に思っていることなどを)
人に知らせる、口外する、ばらす、うっかり外に現す。
[出典]:夕顔 源氏物語
「心よりほかにもらすな。」
[訳]:決して他の者に口外してはならない。
「心よりほかにもらすな。」
[訳]:決して他の者に口外してはならない。
■意味3:他動詞
省略する、省く、抜かす。
[出典]:少女 源氏物語
「女のえ知らぬことまねぶは、憎きことをと、うたてあればもらしつ。」
[訳]:女では理解できない(漢詩の)ことを口にするのは、憎らしいことと(言われると思い)、不愉快に思われるので省略した。
「女のえ知らぬことまねぶは、憎きことをと、うたてあればもらしつ。」
[訳]:女では理解できない(漢詩の)ことを口にするのは、憎らしいことと(言われると思い)、不愉快に思われるので省略した。
■意味4:他動詞
取り逃がす。
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