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源氏物語『桐壷・光源氏の誕生(いづれの御時にか〜)』の品詞分解(文法・助動詞など)
著作名: 走るメロス
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源氏物語『光源氏の誕生・光る君誕生』の品詞分解

このテキストでは、源氏物語桐壷」の章の一節『光源氏の誕生』(いづれの御時にか〜)の品詞分解を記しています。書籍によっては『光る君誕生』などと題するものもあるようです。





※現代語訳:源氏物語『桐壷・光源氏の誕生(いづれの御時にか〜)』の現代語訳・解説

源氏物語とは

源氏物語は平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫式部を作者とするのが通説です。

品詞分解

※名詞は省略しています。



いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり。

いづれ代名詞
格助詞
御時
断定の助動詞・連用形
か、係助詞
女御、
更衣
あまた副詞
候ひハ行四段活用・連用形
給ひ尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形
ける過去の助動詞・連体形
に、格助詞
いと副詞
やむごとなき形容詞・ク活用・連体形
断定の助動詞・連用形
係助詞
あら補助動詞・ラ行変格活用・未然形
打消の助動詞・連体形
が、格助詞
すぐれラ行下二段活用・連用形
接続助詞(または「すぐれて」で接続助詞)
時めきカ行四段活用・連用形
給ふ尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連体形
ありラ行変格活用・連用形
けり。過去の助動詞・終止形






はじめより我はと思ひ上がり給へる御方方、めざましきものにおとしめ 嫉み給ふ。同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして安からず。

はじめ
より格助詞
代名詞
係助詞
格助詞
思ひ上がりラ行四段活用・連用形
給へ尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・已然形または命令形
完了または存続の助動詞・連体形
御方々、
めざましき形容詞・シク活用・連体形
もの
格助詞
おとしめマ行下二段活用・連用形
嫉みマ行四段活用・連用形
給ふ。尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・終止形
同じ形容詞・シク活用・連体形
ほど、
それ代名詞
より格助詞
下臈
格助詞
更衣たち
は、係助詞
まして副詞
安から形容詞・ク活用・未然形
ず。打消の助動詞・終止形






朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに 里がちなるを、

朝夕
格助詞
宮仕へ
格助詞
つけカ行下二段活用・連用形
接続助詞
も、係助詞
格助詞
格助詞
のみ副助詞
動かし、サ行四段活用・連用形
恨み
格助詞
負ふハ行四段活用・連体形
積もり
断定の助動詞・連用形
係助詞
あり補助動詞・ラ行変格活用・連用形
けむ、過去原因推量の助動詞・連体形
いと副詞
あつしく形容詞・シク活用・連用形
なりゆき、カ行四段活用・連用形
もの心細げに形容動詞・ナリ活用・連用形
里がちなる形容動詞・ナリ活用・連体形
を、格助詞






いよいよあかずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえ憚らせ給はず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。

いよいよ副詞
あかカ行四段活用・未然形
打消の助動詞・連用形
あはれなる形容動詞・ナリ活用・連体形
もの
格助詞
思ほしサ行四段活用・連用形
て、接続助詞
格助詞
そしり
格助詞
係助詞
副詞
憚らラ行四段活用・未然形
尊敬の補助動詞・連用形
給は尊敬の助動詞・ハ行四段活用・未然形
ず、打消の助動詞・連用形
格助詞
ためし
格助詞
係助詞
なりラ行四段活用・連用形
強意の助動詞・終止形
べき推量の助動詞・連体形
御もてなし
なり。断定の助動詞・終止形


【ちょっと復習「あはれなり」の意味は?】




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