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古文単語「こととふ/言問ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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こととふ/言問ふ

このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「こととふ/言問ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ハ行四段活用

未然形こととは
連用形こととひ
終止形こととふ
連体形こととふ
已然形こととへ
命令形こととへ


意味1:自動詞

物を言う、親しく話をする、声をかける、求愛する

※上代の用法
[出典]:大伴宿禰 万葉集
言問はぬ木すら春咲き秋付けば黄葉散らくは常をなみこそ。」

[訳]物を言わない木でさえ、春には花を咲かせ秋には紅葉して(葉を)散らせるのは、この世が無常だからです。


意味2:自動詞

質問する、尋ねる

[出典]東下り 伊勢物語
「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと。」

[訳]:「都」という名を持っているのなら、(都の事情に詳しいであろうから)さあ尋ねよう、都鳥よ。私が恋い慕う人は無事でいるのかいないのかと。




意味3:自動詞

手紙を送る、便りをする

[出典]:澪標 源氏物語
「この人をかうまで思ひやり言問ふは、なほ思ふやうのはべるぞ。」

[訳]:この人をこれほどまで気にかけて便りをするのは、やはりそのように思うわけがあるからですよ。


意味4:自動詞

訪問する、訪れる

[出典]:大原御幸 平家物語
「わづかに言問ふものとては、峰に木づたふ猿の声...」

[訳]:わずかに訪れるもとしては、峰で木から木へと移動する猿の声...


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