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古文単語「こととふ/言問ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
19,394 views |
こととふ/言問ふ
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「こととふ/言問ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ハ行四段活用
未然形 | こととは |
連用形 | こととひ |
終止形 | こととふ |
連体形 | こととふ |
已然形 | こととへ |
命令形 | こととへ |
■意味1:自動詞
物を言う、親しく話をする、声をかける、求愛する。
※上代の用法
[出典]:大伴宿禰 万葉集
「言問はぬ木すら春咲き秋付けば黄葉散らくは常をなみこそ。」
[訳]:物を言わない木でさえ、春には花を咲かせ秋には紅葉して(葉を)散らせるのは、この世が無常だからです。
「言問はぬ木すら春咲き秋付けば黄葉散らくは常をなみこそ。」
[訳]:物を言わない木でさえ、春には花を咲かせ秋には紅葉して(葉を)散らせるのは、この世が無常だからです。
■意味2:自動詞
質問する、尋ねる。
[出典]:東下り 伊勢物語
「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと。」
[訳]:「都」という名を持っているのなら、(都の事情に詳しいであろうから)さあ尋ねよう、都鳥よ。私が恋い慕う人は無事でいるのかいないのかと。
「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと。」
[訳]:「都」という名を持っているのなら、(都の事情に詳しいであろうから)さあ尋ねよう、都鳥よ。私が恋い慕う人は無事でいるのかいないのかと。
■意味3:自動詞
手紙を送る、便りをする。
[出典]:澪標 源氏物語
「この人をかうまで思ひやり言問ふは、なほ思ふやうのはべるぞ。」
[訳]:この人をこれほどまで気にかけて便りをするのは、やはりそのように思うわけがあるからですよ。
「この人をかうまで思ひやり言問ふは、なほ思ふやうのはべるぞ。」
[訳]:この人をこれほどまで気にかけて便りをするのは、やはりそのように思うわけがあるからですよ。
■意味4:自動詞
訪問する、訪れる。
[出典]:大原御幸 平家物語
「わづかに言問ふものとては、峰に木づたふ猿の声...」
[訳]:わずかに訪れるもとしては、峰で木から木へと移動する猿の声...
「わづかに言問ふものとては、峰に木づたふ猿の声...」
[訳]:わずかに訪れるもとしては、峰で木から木へと移動する猿の声...
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