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古文単語「あらまし」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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あらまし

このテキストでは、古文単語「あらまし」の意味、解説とその使用例を記している。

「あらまし」には
①あらまし(名詞)
②荒らまし(形容詞・シク活用)
③有らまし(連語)
などの用法があるが、ここでは「①あらまし(名詞)」を扱う。
名詞

意味1

予期、計画、願望、心づもり

[出典]今日はそのことをなさんと思へど 徒然草
「かねてのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。」

[訳]:前からの予測が、すべて(予測と)一致しないでいくのかと思うと(そうとも限らず)、たまには、(予測と)一致することもあるので、ますます、物事は決めることが難しい。


意味2

あらすじ、概略、一部始終

[出典]:好色一代男
「ちかぢか訪ねて、無事のあらましを聞かせ申すべし。」

[訳]:近いうちに訪れて、無事(であったこと)の一部始終をお聞かせ申し上げましょう。




意味3

だいたい、おおよそ

※この用法の場合「あらましに」の形で用いられることが多く、副詞と考えることもある。
[出典]:世間胸算用
「すでにその年の大晦日に、あらましに正月の用意をして...」

[訳]:すでにその年の大晦日に、だいたい正月の用意をして...


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