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古文単語「なす/寝す」の意味・解説【サ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
2,734 views |
なす/寝す
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「なす/寝す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | なさ |
連用形 | なし |
終止形 | なす |
連体形 | なす |
已然形 | なせ |
命令形 | なせ |
■意味1:自動詞
(「寝」の尊敬語で)
おやすみになる、お眠りになる。
※この用法の場合は、ナ行下二段活用の動詞「寝」の未然形と上代の尊敬の助動詞「す」が一語になった「ねす」が変化したもの。
[出典]:万葉集
「奥山の真木の板戸をとどとして我が開かむに入り来てなさね」
[訳]:真木で造られた板戸をどんどんと押して、私が開けたならさっと(中に)入ってきて、お眠りなさい。
「奥山の真木の板戸をとどとして我が開かむに入り来てなさね」
[訳]:真木で造られた板戸をどんどんと押して、私が開けたならさっと(中に)入ってきて、お眠りなさい。
■意味2:他動詞
寝かせる、眠らせる。
※この用法の場合は、ナ行下二段活用の動詞「寝」の使役動詞。
[出典]: 万葉集
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて安眠しなさぬ」
[訳]:瓜を食べれば(残してきた)子どものことが自然に思われる。粟を食べれば、いっそうしのばれる。
いったい子どもたちはどこから来たものなのだろうか(どのような縁で、私の子どもとしてやってきたのだろうか)。目の前にやたらと(子どもたちの姿が)ちらついて、安眠させてくれないことよ。
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて安眠しなさぬ」
[訳]:瓜を食べれば(残してきた)子どものことが自然に思われる。粟を食べれば、いっそうしのばれる。
いったい子どもたちはどこから来たものなのだろうか(どのような縁で、私の子どもとしてやってきたのだろうか)。目の前にやたらと(子どもたちの姿が)ちらついて、安眠させてくれないことよ。
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