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古文単語「うちかく/打ち掛く/打ち懸く」の意味・解説【カ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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うちかく/打ち掛く/打ち懸く

このテキストでは、カ行下二段活用の動詞「うちかく/打ち掛く/打ち懸く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

カ行下二段活用

未然形うちかけ
連用形うちかけ
終止形うちかく
連体形うちかくる
已然形うちかくれ
命令形うちかけよ


意味1:他動詞

ひっかける、ちょっとかける

[出典]これも仁和寺の法師 徒然草
「響きて堪へがたかりければ、かなはで、すべきやうなくて、三つ足なる角の上に帷子をうちかけて、手を引き杖をつかせて、京なる医師のがり、率て行きける道すがら、人のあやしみ見ること限りなし。」

[訳]:(足鼎をたたいたときの音が頭に)響いて我慢できなかったので、(打ち割ることが)できず、手の施しようがないので、(足鼎の)3つの足の上に帷子をかけて、手を引き杖をつかせて、都の医者のもとへ、連れて行った道中ずっと、人が不思議に見ることこの上ない。


意味2:自動詞

(水などが)
強くかかる

[出典]:竜の頸の玉 竹取物語
「浪は打ち掛けつつ巻き入れ...」

[訳]:波は強くかかっては(海の中に)巻き込み(そうになり)...


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