manapedia
更新日時:
古文単語「いろこし/色濃し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
10,847 views
いろこし/色濃し

このテキストでは、ク活用の形容詞「いろこし/色濃し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形いろこくいろこから
連用形いろこくいろこかり
終止形いろこし
連体形いろこきいろこかる
已然形いろこけれ
命令形いろこかれ


意味1

色が濃い

※特に衣服の紫や紅の色が濃いことを指す。
[出典]木の花は 枕草子
「藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし。」

[訳]:藤の花は、花房がしなやかに長く、色が濃く咲いているのが、とてもすばらしい。


意味2

しつこい、情が深い

[出典]花は盛りに 徒然草
「片田舎の人こそ、色濃く万はもて興ずれ。」

[訳]:田舎者の人に限って、しつこく何にでも面白がるものだ。


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。