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古文単語「おもひやる/思ひ遣る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「おもひやる/思ひ遣る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | おもひやら |
連用形 | おもひやり |
終止形 | おもひやる |
連体形 | おもひやる |
已然形 | おもひやれ |
命令形 | おもひやれ |
心を慰める、不安や心配を晴らす。
[出典]:万葉集
「思ひやる術の方便も今はなし君に逢わずて年の経ぬれば」
[訳]:心を慰める方法も今はありません。あなたに会わずに年が経ってしまったので。
「思ひやる術の方便も今はなし君に逢わずて年の経ぬれば」
[訳]:心を慰める方法も今はありません。あなたに会わずに年が経ってしまったので。
遠くへ思いをはせる、はるかに思う。
[出典]:花は盛りに 徒然草
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとはいはめ。」
[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い、チガヤの生い茂った荒れ果てた家で昔(の恋)を思い出して懐かしむことこそ、恋愛の情趣を理解すると言えよう。
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとはいはめ。」
[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い、チガヤの生い茂った荒れ果てた家で昔(の恋)を思い出して懐かしむことこそ、恋愛の情趣を理解すると言えよう。
想像する、推量する。
[出典]:雪のいと高うはあらで 枕草子
「今日の雪を、いかにと思ひやりきこえながら...」
[訳]:今日の雪を、(あなたは)どう(御覧になっている)だろうと想像し申し上げながら...
「今日の雪を、いかにと思ひやりきこえながら...」
[訳]:今日の雪を、(あなたは)どう(御覧になっている)だろうと想像し申し上げながら...
心配する、心配りをする、推し量って案じる。
[出典]:桐壷 源氏物語
「いはけなき人を、いかにと思ひやりつつ...」
[訳]:幼い人(光源氏のこと)を、どうしているかとおしはかり案じて...
「いはけなき人を、いかにと思ひやりつつ...」
[訳]:幼い人(光源氏のこと)を、どうしているかとおしはかり案じて...
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