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古文単語「かくる/隠る」の意味・解説【ラ行四段活用/ラ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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かくる/隠る

このテキストでは、古文単語「かくる/隠る」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

※「かくる」には、
①ラ行四段活用(上代の作品)
②ラ行下二段活用(中古代以降の作品)
の用法がある。時代の変遷で用法は変化したが、意味は同じ。

①ラ行四段活用

未然形かくら
連用形かくり
終止形かくる
連体形かくる
已然形かくれ
命令形かくれ


意味1:自動詞

隠れる、姿を消す

[出典]:古事記
「青山に日が隠らばぬばたまの夜は出でなむ。」

[訳]:草木が青々と茂った山に日が隠れたならば、夜には姿を現して欲しい。


意味2:自動詞

亡くなる

[出典]:万葉集
「入り日なすかくりにしかば...」

[訳]:(妻は)死んでしまったので...




②ラ行下二段活用

未然形かくれ
連用形かくれ
終止形かくる
連体形かくるる
已然形かくるれ
命令形かくれよ


意味1:自動詞

隠れる、姿を消す

[出典]:伊勢物語
「この男、逃げて奥に隠れにければ...」

[訳]:この男は、逃げて奥に隠れてしまったので...


意味2:自動詞

亡くなる

[出典]:源氏物語 紫式部
「おどろおどろしき様にもおはしまさで、隠れさせたまひぬ。」

[訳]:重い症状になられることもなく、お亡くなりになられました。


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