|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「おのづから/自ら」の意味・解説【副詞】 |
著作名:
走るメロス
19,563 views |
おのづから/自ら
このテキストでは、古文単語「おのづから/自ら」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味1
自然に、ひとりでに。
[出典]:花山院の出家 大鏡
「いかにかくは思し召しならせおはしましぬるぞ。ただ今過ぎば、おのづから障りも出でまうで来なむ。」
[訳]:どうしてそのように(お手紙を持って行こうと)お思いになられたのですか。今が過ぎれば、自然と(人の目を避けて出て行くのに)支障もでて参るに違いありません。
「いかにかくは思し召しならせおはしましぬるぞ。ただ今過ぎば、おのづから障りも出でまうで来なむ。」
[訳]:どうしてそのように(お手紙を持って行こうと)お思いになられたのですか。今が過ぎれば、自然と(人の目を避けて出て行くのに)支障もでて参るに違いありません。
■意味2
いつの間にか、知らないうちに、ひょっこりと。
[出典]:今昔物語
「庭の中を見れば、たちまちに紫の色の筍三本、おのづから生ひいでたり。」
[訳]:庭の中を見ると、突然紫色のたけのこが三本、ひょっこりと生えてきた。
「庭の中を見れば、たちまちに紫の色の筍三本、おのづから生ひいでたり。」
[訳]:庭の中を見ると、突然紫色のたけのこが三本、ひょっこりと生えてきた。
■意味3
偶然に、たまたま、まれに。
[出典]:はしたなきもの 枕草子
「おのづから人の上などうちいひそしりたるに、幼き子どもの聞きとりて、その人のあるにいひ出でたる。」
[訳]:たまたま人の身の上などを何気なく口にして悪く言ったりしていると、幼い子どもが聞いて覚えていて、本人がいるときに口に出してしまうこと。
「おのづから人の上などうちいひそしりたるに、幼き子どもの聞きとりて、その人のあるにいひ出でたる。」
[訳]:たまたま人の身の上などを何気なく口にして悪く言ったりしていると、幼い子どもが聞いて覚えていて、本人がいるときに口に出してしまうこと。
■意味4
ひょっとすると、万一、もしも。
[出典]:祇王 平家物語
「おのづから後まで忘れぬ御事ならば...」
[訳]:もしも(私のことを)のちまでお忘れにならないのであれば...
「おのづから後まで忘れぬ御事ならば...」
[訳]:もしも(私のことを)のちまでお忘れにならないのであれば...
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「まいて/況いて」の意味・解説【副詞】
>
古文単語「さだめて/定めて」の意味・解説【副詞】
>
古文単語「やむごとなし/やんごとなし/やごとなし」の意味・解説【形容詞ク活用】
>
古文単語「なにしに/何為に」の意味・解説【副詞/連語】
>
古文単語「おゆ/老ゆ」の意味・解説【ヤ行上二段活用】
>
最近見たテキスト
古文単語「おのづから/自ら」の意味・解説【副詞】
10分前以内
|
>
|
注目テキスト