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古文単語「まもる/守る/護る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
21,339 views |
まもる/守る/護る
このテキストでは、ラ行四段活用「まもる/守る/護る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | まもら |
連用形 | まもり |
終止形 | まもる |
連体形 | まもる |
已然形 | まもれ |
命令形 | まもれ |
■意味1:他動詞
目を離さずにじっと見つめる。
[出典]:宮に初めて参りたるころ 枕草子
「見知らぬ里人心地には、かかる人こそは世におはしましけれと、おどろかるるまでぞ、まもり参らする。 」
[訳]:(まだ宮中様のことをよく)わかっていない(田舎心地の私のような)者には、このような人がこの世にいらっしゃるのだなぁと、はっとするほどで、じっとお見つめ申し上げています。
「見知らぬ里人心地には、かかる人こそは世におはしましけれと、おどろかるるまでぞ、まもり参らする。 」
[訳]:(まだ宮中様のことをよく)わかっていない(田舎心地の私のような)者には、このような人がこの世にいらっしゃるのだなぁと、はっとするほどで、じっとお見つめ申し上げています。
■意味2:他動詞
様子を伺う、よく見定める。
[出典]:万葉集
「島伝ふ足速の小舟風守り年はや経なむ逢ふとはなしに」
[訳]:島を伝っていく足の速い小舟が風の具合を見定めるように、様子を伺って年が経ってしまうのだろうか、逢うこともなく。
「島伝ふ足速の小舟風守り年はや経なむ逢ふとはなしに」
[訳]:島を伝っていく足の速い小舟が風の具合を見定めるように、様子を伺って年が経ってしまうのだろうか、逢うこともなく。
■意味3:他動詞
警戒する、見張る。
[出典]:職の御曹司におはします頃、西の廂にて 枕草子
「この雪の山、いみじうまもりて、わらはべなどにふみちらさせず、こぼたせで、よくまもりて、十五日までさぶらへ。 」
[訳]:この雪の山を、よく保護して、子どもたちなどに踏み散らさせず、こわさせないで、よく見張って十五日まで残しておいておくれ。
「この雪の山、いみじうまもりて、わらはべなどにふみちらさせず、こぼたせで、よくまもりて、十五日までさぶらへ。 」
[訳]:この雪の山を、よく保護して、子どもたちなどに踏み散らさせず、こわさせないで、よく見張って十五日まで残しておいておくれ。
■意味4:他動詞
大切に世話をする。
[出典]:東屋 源氏物語
「 ...明け暮れ護りて、なでかしづくこと限りなし。」
[訳]:...と、朝から晩まで大切にお世話して、かわいがって育てることこの上ない。
「 ...明け暮れ護りて、なでかしづくこと限りなし。」
[訳]:...と、朝から晩まで大切にお世話して、かわいがって育てることこの上ない。
■意味5:他動詞
遵守する、心に決める。
[出典]:名利に使はれて 徒然草
「これ、徳を隠し、愚を守るにはあらず。」
[訳]:これは、徳を隠し、愚か(に振る舞うこと)を遵守するからではない。
「これ、徳を隠し、愚を守るにはあらず。」
[訳]:これは、徳を隠し、愚か(に振る舞うこと)を遵守するからではない。
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