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古文単語「まばゆし/目映し/眩し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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まばゆし/目映し/眩し

このテキストでは、ク活用の形容詞「まばゆし/目映し/眩し」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容詞・ク活用

未然形まばゆくまばゆから
連用形まばゆくまばゆかり
終止形まばゆし
連体形まばゆきまばゆかる
已然形まばゆけれ
命令形まばゆかれ


意味1

まぶしい

[出典]花山院 大鏡
「さやけき影を、まばゆく思し召しつるほどに、月の顔にむら雲のかかりて、少し暗がりゆきければ...」

[訳]:明るくてはっきりしている月の光をまぶしくお思いになっている間に、月にむら雲がかかって、少し暗くなったので...


意味2

まぶしいほど立派である、まぶしいほど美しい

[出典]:葵 源氏物語
「いとまばゆきまでねびゆく人の容貌かな。」

[訳]:本当にまぶしいほど美しいほどに成長していく人(源氏)のお姿だなあ。




意味3

きまりが悪い、恥ずかしい、照れくさい

[出典]宮に初めて参りたるころ 枕草子
「高坏に参らせたる大殿油なれば、髪の筋なども、なかなか昼よりも顕証に見えてまばゆけれど、念じて見などす。」

[訳]:高坏にお灯しして差し上げさせた火なので、(私の)髪の筋などが、かえって昼(間の時間帯)よりも際立って見えて恥ずかしいのですが、(気恥ずかしいのを)我慢して(中宮様の出した絵を)拝見したりします。


意味4

度が過ぎて見ていられない

[出典]桐壷 源氏物語
「上達部、上人なども、あいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり。」

[訳]:上達部や殿上人たちも、(そのご様子を)感心しないことだと思って目をそむけており、とても見ていられないほどのご寵愛ぶりです。


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