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古文単語「わづらふ/煩ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
10,963 views |
わづらふ/煩ふ
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「わづらふ/煩ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ハ行四段活用
未然形 | わづらは |
連用形 | わづらひ |
終止形 | わづらふ |
連体形 | わづらふ |
已然形 | わづらへ |
命令形 | わづらへ |
■意味1:自動詞
思い悩む、思い苦しむ、煩わしく思う。
[出典]:名利に使はれて 徒然草
「身の後には、金をして北斗を支ふとも、人のためにぞわづらはるべき。」
[訳]:自分の死後には、黄金をもって北斗星を支えるほど(財産を残したとし)でも、(残された)人にはきっと煩わしく思われるだろう。
「身の後には、金をして北斗を支ふとも、人のためにぞわづらはるべき。」
[訳]:自分の死後には、黄金をもって北斗星を支えるほど(財産を残したとし)でも、(残された)人にはきっと煩わしく思われるだろう。
■意味2:自動詞
病気になる、病気で苦しむ。
■意味3:自動詞
難儀する、苦労する。
[出典]:二月七日 土佐日記
「七日。今日、川尻に舟入りたちて、漕ぎ上るに、川の水干て悩みわづらふ。」
[訳]:七日。今日、河口に舟が立ち入って、(川を)漕ぎ上るが、川の水がひいて(減って)おり(漕ぎ上がるのに)苦労し難儀する。
「七日。今日、川尻に舟入りたちて、漕ぎ上るに、川の水干て悩みわづらふ。」
[訳]:七日。今日、河口に舟が立ち入って、(川を)漕ぎ上るが、川の水がひいて(減って)おり(漕ぎ上がるのに)苦労し難儀する。
■意味4:補助動詞
〜しかねる、〜するのに苦労する。
※この用法の場合、動詞の連用形について用いられる。
[出典]:蜻蛉日記
「いらへわづらひて、はてはものも言はねば...」
[訳]:返事しかねて、しまいには物も言わずにいると...
「いらへわづらひて、はてはものも言はねば...」
[訳]:返事しかねて、しまいには物も言わずにいると...
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