manapedia
更新日時:
古文単語「しく/若く/及く/如く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
11,985 views
しく/若く/及く/如く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「しく/若く/及く/如く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

動詞「しく」には
①若く/及く/如く
②頻く
③敷く/領く
などの用法があるが、ここでは「①若く/及く/如く」を扱う。
カ行四段活用

未然形しか
連用形しき
終止形しく
連体形しく
已然形しけ
命令形しけ


意味1:自動詞

追いつく

[出典]:万葉集
「後れ居て恋ひつつあらずは追ひしかむ道の隈廻標結へわが背」

[訳]:後ろに残って恋い慕うよりは(後を追って)追いつきたい。道の曲がり角に(目印の)縄を結びつけてください。愛しいあなた。


意味2:他動詞

及ぶ、匹敵する

※この用法の場合、主に打消や反語の語句を伴う。
[出典]万葉集
「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」

[訳]:銀も金も宝石も、どうしてそれらより優れている子ども(という宝)に宝として及ぶだろうか。いや及ぶまい。


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。