|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
平家物語原文全集「祇王 2」 |
著作名:
古典愛好家
14,971 views |
平家物語
祇王
京中の白拍子ども、祇王が幸(さいはゐ)のめでたいやうを聞いて、うらやむものもあり、そねむ者もありけり。うらやむ者共は、
「あなめでたの祇王御前の幸(さいはゐ)や。おなじあそび女とならば、誰もみなあのやうでこそありたけれ。いかさまこれは、祇といふ文字を名について、かくはめでたきやらむ。いざ我らもついてみむ」
とて、或(あるひ)は祇一とつき、祇二とつき、或(あるひ)は祇福、祇徳なんどいふ者もありけり。そねむものどもは、
「なんでう名により、文字にはよるべき。幸(さいはゐ)はただ前世の生まれつきでこそあんなれ」
とて、つかぬものもおほかりけり。
続き
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
平家物語原文全集「祇王 1」
>
平家物語原文全集「祇王 3」
>
更級日記 原文全集「梅の立ち枝」
>
枕草子 原文全集「内裏の局」
>
枕草子 原文全集「職の御曹司におはしますころ」
>
蜻蛉日記原文全集「かくてふるほどに」
>
蜻蛉日記原文全集「廿五六日のほどに」
>
最近見たテキスト
平家物語原文全集「祇王 2」
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト