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高校古文『君が住む宿の梢をゆくゆくと隠るるまでも返り見しはや』わかりやすい現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、大鏡に収録されている歌「君が住む宿の梢をゆくゆくと隠るるまでも返り見しはや」の現代語訳・口語訳と解説、そして品詞分解を記しています。作者は菅原道真です。



原文

君が住む 宿の梢を ゆくゆくと 隠るるまでも 返り見しはや

ひらがなでの読み方

きみがすむ やどのこずえを ゆくゆくと かくるるまでも かえりみしはや

現代語訳

あなたが住んでいる家の梢を、(西への)道すがら、(それが)隠れ(て見えなくな)るまで振り返って見たことですよ。



解説

学者の身分でありながら、宇多天皇、醍醐天皇の信任を得て、右大臣にまで昇り詰めた菅原道真のことをよく思っていなかった、左大臣藤原時平をはじめとするアンチ菅原道真派の策略により、菅原道真は太宰府へと左遷されることとなりました。この歌は、太宰府への道中、山崎という場所で出家した後に、京に残した妻にあてて詠まれた歌です。

品詞分解

※名詞は省略しています。



格助詞
住むマ行四段活用「すむ」の連体形
宿
格助詞
格助詞
ゆくゆく副詞
格助詞
隠るるラ行下二段活用「かくる」の連体形
まで副助詞
係助詞
返り見マ行上一段活用「かへりみる」の連用形
過去の助動詞「き」の連体形
はや終助詞


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