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論語『子曰、温故而知新(故きを温ねて)』解説・書き下し文・口語訳
著作名: 春樹
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論語『子曰、温故而知新(故きを温ねて)』解説・書き下し文・口語訳

中国の思想家孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが論語です。ここでは、論語の第2章「為政第二」の第11、「故きを温ねて」の解説をしています。

四文字熟語に温故知新という言葉があります。意味は、昔のことをよく学び、そこから新しい知識や道理を得ることですが、この論語から発祥した言葉のひとつです。


温故知新という言葉は、孔子の学問観や教育観を表しています。孔子は、学問においては過去の知識や先人の学説に固執するだけでなく、新しい知見や解釈にも目を向けることの重要性を説いていました。また、自身が学んだことを他人に教えることも重要と考えていました。この四字熟語は、昔の知識や教えを丁寧に学びながら、そこから新たな知識や道理を導き出すことを意味しています。





白文(原文)

子曰、温故知新、可以為師


書き下し文

子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし。


口語訳(現代語訳)

孔子先生はおっしゃいました。「古くからの伝えを大切にして、新しい知識を得て行くことができれば、人を教える師となることができるでしょう。」と。







置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。


置き字の1つ。文末に置いて、その文を強調するために使われます。 文意が強くなるだけで、特にそれ以上の意味はありません。

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