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18_80 ヨーロッパ世界の形成と変動 / 西ヨーロッパ世界の成立

アリウス派とは わかりやすい世界史用語1365

著者名: ピアソラ
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アリウス派とは

アリウス派は、キリスト教の神学において重要な役割を果たした教義で、主にアレクサンドリアの司祭アリウスの教えに基づいています。アリウス派の中心的な信念は、イエス・キリストが神の子であるものの、父なる神と同等ではなく、創造された存在であるというものでした。この見解は、父、子、聖霊が一つの本質を持つ三位一体の伝統的理解に対抗するものでした。

アリウス派を巡る論争

アリウスは、「もし父が子を生んだのであれば、生まれたものには存在の始まりがあり、したがって子が存在しなかった時もあった」と主張しました。この考えは初期の教会内で激しい神学的論争を引き起こしました。アリウス派を巡る論争は、325年にコンスタンティヌス帝によって開催されたニケーア公会議で最高潮に達しました。この公会議では、アリウスの教えが異端とされ、子が父と「同質」(ホモウーシオス)であることを確認するニカイア信条が制定されました。この宣言は、アリウス派や類似の見解に対抗するために正統派キリスト教の信仰を守ることを目的としていました。



ニケーア公会議後のアリウス派

ニケーア公会議での非難にもかかわらず、アリウス派はさまざまなグループ、特に一部のゲルマン部族の間で大きな支持を受け続けました。神学的な論争は数十年にわたり続き、さらなる公会議やキリスト教内の分裂を引き起こしました。381年の第1コンスタンティノポリス公会議では、ニケーア信条が再確認され、聖霊の性質がさらに定義され、主流のキリスト教におけるアリウス派の影響力は低下しました。

アリウス派の遺産

アリウス派は初期キリスト教史における重要な章を形成しており、キリストの神性と性質に関する根本的な意見の相違が、その後の神学的発展とキリスト教内の教会権威の形成に影響を与えました。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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