金閣寺と銀閣寺
室町時代には、京都を代表する2つの建築物が建立されました。
金閣寺と
銀閣寺です。正確には金閣寺は鹿苑寺(ろくおんじ)、銀閣寺は慈照寺(じしょうじ)と言います。
鹿苑寺
金閣の特徴は、なんといっても金箔で塗られたそのたたずまいでしょう。
建てられたのは
3代将軍足利義満の時代です。(1950年に焼けてしまったので、現存しているものは1955年に新しく建てられたものです)。公家の文化と武士の文化に加え、日明貿易で入ってきた大陸の文化が融合した
北山文化を代表する建造物です。
慈照寺
一方で銀閣ですが、金閣にくらべてえらい地味な感じがしますね。
銀閣が建てられたのは
8代将軍足利義政の時代です。
この時代には、簡素で気品のある文化が流行していました。このころの文化のことを
東山文化と言います。
銀閣の1階部分は
書院造といって、現代日本家屋の基本の形となる造りをしています。