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18_80 東アジア世界の形成と発展 / 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)

孔穎達とは わかりやすい世界史用語664

著者名: ピアソラ
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孔穎達(574年 - 648年)は、中国の隋および唐の時代に活躍した著名な儒学者です。彼は、儒教の経典の解釈と教育において重要な役割を果たし、その影響は後世にまで及びました。

生涯と背景

孔穎達は、北斉の冀州(現在の河北省衡水市)で生まれました。彼は孔子の32代目の子孫とされ、家族は代々高官を務めていました。幼少期から儒教の経典を学び、特に『尚書』や『左伝』の注釈に精通していました。

隋での活動
隋の煬帝の時代、孔穎達は宮廷に招かれ、多くの学者とともに学問を深めました。彼はその才能を認められ、30歳という若さで高位の官職に就きました。しかし、その才能ゆえに嫉妨を買い、暗殺未遂に遭うこともありました。

唐での業績

唐の太宗の時代、孔穎達は「十八学士」の一人として宮廷に仕えました。彼は国子監の学長を務め、隋書の編纂にも参加しました。また、太宗の命により、儒教の経典の統一解釈を行う編纂の責任者に任命されました。この編纂は、儒教の五経の正しい意味を解釈し、標準化することを目的としていました。

五経正義

孔穎達の最も重要な業績の一つは、『五経正義』の編纂です。この書物は、儒教の五経(『易経』、『書経』、『詩経』、『礼記』、『春秋』)の正しい解釈を提供するものであり、科挙(官吏登用試験)の標準教材として使用されました。これには、顔師古や司馬才章、王恭、王琰などの著名な学者が参加し、5年の歳月をかけて完成しました。

数学と暦法

孔穎達は、儒教の経典だけでなく、数学や暦法にも精通していました。彼の学問の幅広さは、当時の学者たちに大きな影響を与えました。

孔穎達は648年に亡くなりましたが、その業績は後世に大きな影響を与え続けました。彼の『五経正義』は、儒教の経典の解釈において標準的な参考書とされ、科挙の教材としても長く使用されました。

孔穎達の生涯と業績は、儒教の発展と教育において重要な役割を果たしました。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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