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世界史における民族の概念とは 世界史用語77

著者名: ピアソラ
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民族の概念と人種・国家の概念の関係

民族の概念は、人種や国家と密接に関係していますが、それらとは異なるものです。人種とは、生物学的な特徴に基づいて人類を区別するカテゴリーですが、民族とは文化的な特徴に基づいて人類を区別するカテゴリーです。しかし、人種と民族は、歴史的には混同されたり、重ね合わせられたりすることが多かったといえます。例えば、ヨーロッパ人は、自分たちを白人という人種として定義し、他の人種と対立したり、優越したりすることで、自分たちの民族的なアイデンティティを強化したりしました。また、アフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人などの集団は、人種的な差別や排除に直面する中で、自分たちの民族的なアイデンティティを形成したり、主張したりしました。

国家とは、政治的な運動としての民族の統合の形であり、特定の政治的な単位を確立することを目指すものです。国家は、民族主義という信念を表現することで、民族と同一視されることがあります。しかし、国家と民族は、必ずしも一致するとは限りません。例えば、多民族国家という形態では、一つの国家の中に複数の民族が存在します。また、分散民族という形態では、一つの民族が複数の国家にまたがって存在します。さらに、国家の形成や解体の過程では、民族の再定義や再編成が行われることがあります。

民族の概念と人種・国家の概念の関係は、歴史的にも地域的にも変化するものです。民族は、人種や国家という概念に影響を受けるとともに、それらの概念に影響を与えます。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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