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源氏物語『夕顔』のあらすじを短くわかりやすく解説!

著者名: 走るメロス
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源氏物語『夕顔』のわかりやすいあらすじ・主な登場人物の紹介

このテキストでは、源氏物語の第四帖『夕顔』(ゆうがお)のあらすじを短くわかりやすく記しています。その他、主な登場人物などもまとめています。



夕顔のあらすじ

光源氏は、病気の乳母を見舞った際に、隣家に咲く夕顔の花に心を奪われました。その夕顔の主人(夕顔)と手紙のやりとりをした光源氏は、一般人とは思えない才気とその優しさに魅了されます。光源氏は身分を隠して夕顔と密かに逢瀬を重ねるようになりました。

光源氏は夕顔を某の院という屋敷に連れ出し一夜を過ごしますが、夕顔はその夜、生霊に襲われ亡くなってしまいました。夕顔の葬儀を終えた後、光源氏は、夕顔が頭中将の元恋人だったことを知らされます。夕顔は、雨夜の品定めで頭中将が理想の女性として語った、まさにその人だったのです。


主な登場人物

光源氏(17歳)


夕顔

頭中将の元側室。頭中将との間に一女(玉鬘/たまかずら)をもうける。若い光源氏と恋仲になるが、互いに素性は知らさずの関係を続けた。某の院という屋敷で一夜を過ごしたのち、生霊に襲われていきを引き取る。

藤原惟光(ふじわら の これみつ)

光源氏の乳兄弟。源氏物語では多くの人物が登場するが、本名が明かされた数少ない人物。光源氏が女性と逢瀬を重ねる場のセッティングに奔走する。本帖では、惟光、惟光の朝臣、大夫の名で登場。




源氏物語とは

源氏物語は平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫式部が作者とするのが通説です。


おすすめの書籍

あさきゆめみし

源氏物語は、文字で読むには非常に難解な物語だと思います。一人の人物を指す言葉が何パターンもあるというのが理由の一つです。例えば第一帖「桐壺」に出てくる

・男御子
・御子
・君
・若宮
・宮
・源氏の君
・光る君
・源氏

という言葉はすべて、光源氏のことを指しています。光源氏の初恋の相手である藤壺を指す言葉は「先帝の四の宮、后の宮の姫宮、藤壺、御方、宮、かかやく日の宮」、桐壺更衣をいじめる弘徽殿女御を指す言葉は「右大臣の女御、一の御子の女御、弘徽殿、御方、女御、弘徽殿の女御、春宮の女御」と、非常に多くの表現が用いられており、このことが源氏物語を読みづらくしている要因の一つだと思います。そこでお勧めなのが漫画でイメージを掴むことです。特にここで紹介するあさきゆめみしは、半世紀近く読み親しまれてきた漫画の決定版だと思います。

読むのが難解な源氏物語を、まずは漫画で気軽に感じてみてはいかがでしょうか。


耳から入りたいという人にはオーディブルを


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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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