ついで/序
このテキストでは、古文単語「
たむけ/手向け」の意味、解説とその使用例を記しています。
「たむけ」には
①手向け
②峠
などの用法があるが、ここでは①「手向け」を扱う。
名詞
■意味1
(供え物を)
神仏に捧げること。
[出典]:
海賊の恐れ 土佐日記
「二十六日。まことにやあらむ。『海賊追ふ。』と言へば、夜中ばかり舟を出だして漕ぎ来る路に
手向けする所あり。」
[訳]:二十六日。(海賊が追ってくるという噂は)本当なのだろうか。「海賊が後を追う。」と言うので、夜中ぐらいに船を出して漕いでいく途中に、
神仏に供え物をする所がある。
■意味2
(旅立つ人への)
餞別(せんべつ)。