もてあそぶ/弄ぶ/玩ぶ/翫ぶ
このテキストでは、バ行四段活用の動詞「
もてあそぶ/弄ぶ/玩ぶ/翫ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
バ行四段活用
未然形 | もてあそば |
連用形 | もてあそび |
終止形 | もてあそぶ |
連体形 | もてあそぶ |
已然形 | もてあそべ |
命令形 | もてあそべ |
■意味1:他動詞
手に持って遊ぶ。
[出典]:
小野の雪 宇治拾遺物語
「童、楚(すはえ)を
もてあそびけるままに、来たりけるが...」
[訳]:子どもは、まっすぐ伸びた若枝を
持って遊びながら、(帰って)来たのですが...
■意味2:他動詞
鑑賞して楽しむ、愛でて楽しむ、心の慰めとする。
[出典]:無名草子
「花、紅葉をもてあそび、月、雪に戯るるにつけても...」
[訳]:花や紅葉を鑑賞して楽しみ、月や雪を見て楽しむにつけても...
■意味3:他動詞
(手元において)
大事に扱う、寵愛する、親しむ。
[出典]:今昔物語
「法相大乗の学者としてその宗の法文を学び、もてあそびし間に...」
[訳]:法相大乗の学者としてその(法相)宗の教義を学び、親しんでいたときに...