ささふ/支ふ
このテキストでは、ハ行下二段活用の動詞「
ささふ/支ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ハ行下二段活用
未然形 | ささへ |
連用形 | ささへ |
終止形 | ささふ |
連体形 | ささふる |
已然形 | ささふれ |
命令形 | ささへよ |
■意味1:他動詞
支える、師事する、持ちこたえさせる。
[出典]:名利に使はれて 徒然草
「身の後には、金をして北斗を支ふとも、人のためにぞわづらはるべき。」
[訳]: 自分の死後には、黄金をもって北斗星を支えるほど(財産を残したとし)でも、(残された)人にはきっと煩わしく思われるだろう。
■意味2:他動詞
防ぎ止める、阻む。
[出典]:
木曾最期 平家物語
「そこを破つて行くほどに、土肥の二郎実平二千余騎で
支へたり。」
[訳]:そこを打ち破って行くうちに、土肥の二郎実平が2000余騎で(行く手を)
阻んでいる。