いかでか/如何でか
このテキストでは、古文単語「
いかでか/如何でか」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
副詞「いかで」と係助詞「か」からなる。
連語
■意味1
(疑問を表して)
どうして〜か、どういうわけで〜か。
[出典]:
東下り 伊勢物語
「かかる道は、
いかでかいまする。」
[訳]:このような道を、
どうしていらっしゃるのです
か。
■意味2
(反語を表して)
どうして〜か−いや〜ない。
[出典]:
九月二十日のころ 徒然草
「あとまで見る人ありとは、
いかでか知らん。」
[訳]:(この人は、客人が帰った)後まで見ている人がいるとは、
どうして知っているでしょう
か、
いや知りもし
ないでしょう。
■意味3
(願望を表して)
なんとか、どうにかして。
[出典]:今昔物語集集
「いかでか今日ものは見るべき。」
[訳]:どうにかして今日(祭りの行列を)見物しよう。