新規登録 ログイン

18_80 ヨーロッパ世界の形成と変動 / 西ヨーロッパ世界の成立

カトリックの成立と発展 ② ~カール戴冠とローマ教皇~

著者名: エンリケ航海王子
Text_level_2
マイリストに追加
ビザンツ皇帝からの自立

カトリック教会は、西ローマ帝国の滅亡後、アリウス派を信仰するゲルマン民族に囲まれ、その保護をビザンツ皇帝に頼っていました。

しかし、首位権の争いが激しくなるにつれて、ビザンツ皇帝の権力を後ろ盾にしたコンスタンティノープル教会が、カトリックの権威を否定し始めます。

このような状況に危機感を覚えた教皇グレゴリウス1世(在位590~604)は、ビザンツ皇帝の支配から自立しようと考え始めます。

ALT


(グレゴリウス1世)

修道院と布教活動

グレゴリウス1世は、ビザンツ皇帝に変わるカトリックの守護者として、フランク族に接近します。カトリックは更に、様々なゲルマン民族に布教活動を行いました。

この時、布教活動に重要な役割を果たしたのが、修道院でした。

修道院とは、伝道師となる修道士の養成機関で、西方教会の修道院は「貞潔・清貧・服従」という掟がありました。

なかでも、529年にベネディクトゥスという修道者がイタリアのモンテ=カシノ山に開いたベネディクトゥス派修道院が、西ヨーロッパ布教活動の中心でした。

ALT


(ベネディクトゥス)
1ページへ戻る
前のページを読む
1/3
次のページを読む

Tunagari_title
・カトリックの成立と発展 ② ~カール戴冠とローマ教皇~

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
『世界史B 用語集』 山川出版社
『詳説世界史研究』 山川出版社
『教科書 世界史B』 山川出版社

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 29,389 pt 
 役に立った数 5 pt 
 う〜ん数 1 pt 
 マイリスト数 21 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。