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『人面桃花(後数日、偶至都城南、復往尋之〜)』現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説 |
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著作名:
走るメロス
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現代語訳(口語訳)
その数日後、たまたま都城の南に来ることがあって、また(例の家に)行って訪ねてみました。
家の中から泣き叫ぶ声が聞こえたので、門を叩いてこれ(そのわけ)を尋ねました。
年老いた父親がいて、出てきて言うことには、
「あなたは崔護ではないですか。」と。
(崔護が)言うことには、
「そうです。」と。
(父親が)また泣き叫んで言うことには、
「あなたが私の娘を殺したのです。」と。
崔護ははっと驚いて、なんと答えてよいかわかりませんでした。
年老いた父親が言うことには、
「私の娘は十五歳で、学問を身につけてまだ人には嫁いではいませんでした。
去年から、いつもぼんやりとして気が抜けたようになりました。
先日、娘と出かたのです。
帰ってきたところ、左の扉に字が記してあるのを見て、これを読んで門の中に入ると病気になってしまいました。
そして食事をとらなくなって数日で亡くなってしまったのです。
私は年老いています。
この娘が嫁がなかったわけは、立派な男性(崔護)を探して自分の身を託そうとしていたがゆえです。
今不幸にして死んでしまいました。
あなたが娘を殺さなかったと言えましょうか、いや殺したのです。」と。
去年から、いつもぼんやりとして気が抜けたようになりました。
先日、娘と出かたのです。
帰ってきたところ、左の扉に字が記してあるのを見て、これを読んで門の中に入ると病気になってしまいました。
そして食事をとらなくなって数日で亡くなってしまったのです。
私は年老いています。
この娘が嫁がなかったわけは、立派な男性(崔護)を探して自分の身を託そうとしていたがゆえです。
今不幸にして死んでしまいました。
あなたが娘を殺さなかったと言えましょうか、いや殺したのです。」と。
また大変泣き叫びました。
崔護もまた深く感じて、家の中に入り声をあげて泣きたいと願い出ました。
(娘の体は)まだ厳かな様子で寝台の上にありました。
崔護は娘の首をあげて、自分の太ももに枕して、泣き叫んで祈って言いました。
「私はここにいますよ。私はここにいますよ。」と。
まもなく(娘は)目を開き、半日ほどして再び生き返りました。
父親は大変喜んで、とうとう娘をこれ(崔護)に嫁がせたのでした。
単語・文法解説
| 哭声 | 泣き叫ぶ声 |
| 笄年 | 十五歳。女子が初めて髪に笄(かんざし)を挿す年齢 |
| 書 | 学問 |
| 未適人 | 「未A」は再読文字で「いまだAず」と読み、「まだAしていない」と訳す |
| 恍惚 | ぼんやりしている様 |
| 将求君子以託吾身 | 「将A」は再読文字で「まさに〜(せんと)す」と読み、「今にもAしようとする」と訳す |
| 将求君子以託吾身 | 「吾身」は「娘自身」ではなく「父親」とする解釈もできる |
| 牀 | 寝台 |
| 須臾 | まもなく、たちまち |
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