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18_80 米ソ冷戦と第三勢力 / 第三世界の自立と危機

第三世界の自立(アフリカ・アジア・ラテンアメリカの独立など) 受験対策問題 108

著者名: レキシントン
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第三世界の自立で押さえておきたいポイント

※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。

アフリカ諸国の独立

・第二次世界大戦後の冷戦下、米国やソ連のどちらにもつかなかったインドやアジア・アフリカの新興諸国を第三勢力と呼んだ。これらの国々は、反植民地主義・平和共存を主張した。また、北の先進資本主義国家群と社会主義国家群に対し、東西両陣営に属さない南の発展途上国国家群を第三世界という。

・1954年にスリランカでコロンボ会議が開かれ、インド・インドネシア・スリランカ・パキスタン・ビルマの五カ国がインドシナ戦争の解決や核兵器使用禁止、中国の国連加盟、アジア=アフリカ会議開催などをきめた。

・同年6月には、インドのネルーと中国の周恩来が会談し、領土主権の尊重・相互不侵略・内政不干渉・平等互恵・平和共存からなる平和五原則をまとめた。

・1955年には、インドネシアのバンドンでアジア=アフリカ(バンドン)会議が開かれ、基本的人権と国連憲章の尊重・主権と領土の保全・人種と国家間の平等・内政不干渉・自衛権の尊重・集団防衛の排除・武力侵略の否定・国際紛争の平和的解決・相互協力の促進・正義と義務の尊重からなる平和十原則が発表された。

・1961年には、ユーゴスラヴィアのティトーやインドのネルー、エジプトのナセルの呼びかけで非同盟諸国首脳会議ベオグラードで開催された。

・エジプトでは、ナセルが組織した自由将校団により1952年にエジプト革命が起きた。この結果国王が追放されナギブ政権ができたが、翌年ナギブは追放され、ナセルが実権を握った。ナセルは、その後アスワン=ハイダムの建設やスエズ運河国有化アラブ連合共和国の成立など様々な政策を行った。

・アスワン=ハイダムの建設はアメリカの資金に頼っていたが、アメリカが建設資金を凍結したため、報復としてナセルはスエズ運河の国有化を宣言した。この国有化宣言に対し、イスラエルがエジプトに侵入し、英仏軍も出兵しスエズ戦争(第2次中東戦争)がはじまった。この戦争は、国連の即時停戦決議とソ連の支援が表明されたことで侵入軍が撤退した。戦後アスワン=ハイダムはソ連の支援を受けて1971年に完成した。

・イラクでは、1958年にイラク革命がおき、軍人カセムらが王政を廃止し、イラク共和国が誕生した。

・アフリカでは、戦後様々な新興国が独立した。中でも、17の新国家が独立した1960年は「アフリカの年」と言われた。

リビア1951年独立。カダフィ大佐が長年独裁を行った。
スーダン1956年独立。独立後も内戦が長期間続いた。
モロッコ1956年独立。57年に王国となる。西サハラをめぐり、モーリタニアと対立。
チュニジア1956年独立。87年に無血クーデターがおこる。
アルジェリア1962年独立。ド=ゴール政権下で独立が承認された。
ガーナ1957年独立。サハラ以南アフリカの最初の黒人独立国家。初代大統領はエンクルマ。
ギニア1958年独立。黒人アフリカ国家で、共和国となる。初代大統領はセク=トゥーレ。
コンゴ1960年独立。ベルギーから独立71年にザイール共和国に改称する。97年コンゴに戻る。
ナイジェリア1963年独立。連邦共和国となる。内戦が長年続く。


・1963年、アフリカ独立諸国首脳会議が開かれ、アフリカ統一機構憲章の調印とアフリカ統一機構が結成された。

ラテンアメリカの状況とキューバ革命

・アメリカ大陸では、1947年にアメリカ主導によるリオ協定(米州共同防衛条約)が結ばれ、翌年の第9回パン=アメリカ会議米州機構(OAS)が成立した。

グアテマラでは、改革派の左翼政権が成立し、労働立法や土地改革を行ったが、アメリカのU.S.フルーツ会社が反発し、CIA(アメリカ中央情報局)が反革命勢力を支援し、左翼政権は崩れた。

・キューバでは、アメリカ資本と関係が深いバティスタ政権が成立したが、1959年1月に革命家カストロチェ=ゲバラによるキューバ革命が起こり、1961年にキューバは米州初の社会主義国家となった。

・1962年、社会主義国家となったキューバに、ソ連が核ミサイル基地を建設したため、キューバ危機がおこった。アメリカの強硬な撤去要請に対し、ソ連がミサイルの撤去に応じたため、危機はおわった。

ボリビアでは、1952年に左翼政権が成立したが、その後クーデターが頻発した。
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・第三世界の自立(アフリカ・アジア・ラテンアメリカの独立など) 受験対策問題 108

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『世界史B 教科書』 山川出版社
『世界史B 用語集』 山川出版社

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