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17_80 近代日本の形成とアジア / 開国・明治維新

五箇条の御誓文の内容・現代語訳

著者名: 早稲男
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五箇条の御誓文

明治政府が新しく発足するにあたって、明治天皇から示した政府の基本方針を五箇条の御誓文といいます。
明治天皇が示したとはいっても、明治天皇は当時まだ16歳でしたので、文章自体は由利公正が起草し、福岡孝弟が修正したものに、さらに木戸孝允が編集をして成立しました。

一 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ

広く会議を開いて、すべての政治は人々の意見によって行われるようにしましょう。。

一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フヘシ

上の者も下の者も心を1つに、国を治めていきましょう。

一 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス

身分にかかわらずに、誰もが志を全うし、その意思を達成できるようにしましょう。

一 旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ

今までの悪しき習慣はやめて、国際社会に合った行動をしましょう。

一 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ

新しい知識を世界から学び、天皇が国を収める基礎を築いていきましょう。


ざっくばらんに解説すると、この五箇条の御誓文には
議会を設置して公儀に基づいて政治を行うこと

国民が一丸となって新しい国を作っていくこと

今までの身分制度にとらわれない心構え

昔の慣習や制度を変えていくことで、国際社会に取り残されないよう努めること

知識を世界から学んで、天皇を基とした政治体型を作ること

といった明治政府の指針が書かれていました。
これによって、日本が近代的な立憲国家として発展して行く方向が切り開かれたのです。
これはあくまでも、天皇が先祖・神々に誓ったもの[/]uなので、御誓文と言います。

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『詳説日本史研究』 山川出版
『日本史用語集』 山川出版 

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