分数式
"1/2"や"3/4"のような値を分数といいましたね。ここでは
のような、「整式/整式」の形をした値をみていきます。
2つの整式AとBがあるとき、「A/B」の形で表され、分母に文字が含まれる式のことを
分数式といいます。
難しそうと思うかもしれませんが、これまで学習してきた分数と仕組みは同じです。
分数式の約分
まずは約分のしかたを覚えましょう。
この分数を約分すると
となります。分子と分母を共通の因数である3で割った形ですね。
同じように分数式でも、
分母と分子に共通の値があれば約分できます。では、
これを約分してみます。数字は数字で、文字は同じ文字で約分を行います。
因数分解して約分
先ほどは分子と分母が単項式(項が1つ)の分数式について説明しました。
今度は、
のように、分子と分母が多項式の場合(項が複数ある)についてです。
約分は、かけ算の式でしかできないということを覚えておきましょう。
ということは、足し算と引き算で成り立っている
は、このままでは約分できないことになります。
こんなときは、
式を因数分解してから約分することを覚えておきましょう。
の分子と分母を因数分解すると
これでかけ算の式となりました。
分子と分母の共通因数である(x+1)で分子と分母を割ると、
因数分解をしてから約分する