遍昭/歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解
浅緑 糸縒りかけて 白露を 珠にも貫ける 春の柳か
このテキストでは、
古今和歌集に収録されている歌「
浅緑糸縒りかけて白露を珠にも貫ける春の柳か」のわかりやすい現代語訳・口語訳、解説、歌が詠まれた背景や意味、そして品詞分解を記しています。
古今和歌集とは
古今和歌集(こきんわかしゅう)は、平安時代前期の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。
原文
浅緑糸縒りかけて白露を珠にも貫ける春の柳か
現代語訳(口語訳)
(柳や白露の美しさを、糸や玉に例えて)うすい緑色の糸をよりあわせて、露を白珠のように貫いている春の柳よ
単語・解説
浅緑糸縒りかけて | 柳に降った雨粒がついて白露となっている様子を、玉に糸を通したものに見立てている |
縒る | 糸をねじり合わせて1本の強い糸にする |
品詞分解
※名詞は省略しています。
浅緑 | ー |
糸 | ー |
縒りかけ | カ行下二段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
白露 | ー |
を | 格助詞 |
珠 | ー |
に | 格助詞 |
も | 係助詞 |
貫け | カ行四段活用・已然形 |
る | 存続の助動詞・連体形 |
春 | ー |
の | 格助詞 |
柳 | ー |
か | 終助詞 |