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17_80 原始・古代の社会・文化と東アジア / 飛鳥時代・奈良時代

摂政と関白の役割とその違い

著者名: 早稲男
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摂政と関白の違いについて説明したいと思います。
摂政

まず摂政についてです。
摂政は幼い天皇に代わって政務を執り行うとともに、当時において天皇の主要な大権だった官奏を覧ずることと、除目・叙位を行うことを執り行っていました。

すなわち天皇に変わって政治を全面的に取り仕切っていたのが摂政です。天皇が幼かったり病弱であるといった理由で設けられていた例が多いようです。歴史上、初めて摂政になったのは聖徳太子と言われていますが、これには諸説あり定かではないようです。

関白

続いて関白です。摂政とは違い、関白の場合は最終的な決裁者はあくまでも天皇です。天皇と関白が協議などを通じて合意を図りながら政務を進めることが基本となっていました。天皇成人後のアドバイザー的なポジションであったと理解していいでしょう。ちなみに歴史上初めて関白となったのは、藤原基経であると言われています。

この摂政、関白の役職を独占したのが、平安時代の藤原氏です。特に藤原道長藤原頼通親子の時に栄華を極め、道長は以下のような歌を残しています。
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
(この世は自分のためにあるようなものだ。満月が欠けることがないのと同じように、私の思うようにならないことはない。)



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『日本史用語集』 山川出版

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