中国の思想家
孔子が述べたものを弟子たちがまとめたもの、それが
論語です。ここでは、論語の第2章「
為政第二」の第1、「政を為すに徳を以ってす」の解説をしています。
白文(原文)
子曰、為政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之。
書き下し文
子曰く、「政(まつりごと)を為すは徳を以ってす。譬(たと)えば北辰の其の所に居りて、衆星の之を共(むか)ふが如し。」と
口語訳(現代語訳)
先生はおっしゃいました。「徳を用いて政治を行うとする。それは、北極星を中心としてその周りを星がめぐるようなものである。」と。
■政
「まつりごと」。政治のこと。
■北辰
北極星
■而
置き字の1つ。読まずに、「~て」や「~だけれども」のように接続を表します。
やっかいなのは、順接と逆接、どちらの場合でも使われるという点です。見分け方は、文脈から判断するしかありません。