単体と化合物、元素の登場
水素や酸素のように、
物質的にそれ以上分解をすることができない物質を
単体といいます。
一方で、水(H2O)や二酸化炭素(CO2)のように、
分解すると2つ以上の物質にわかれるものを
化合物と言います。
水 | 水素(H2)と酸素(O2) |
二酸化炭素 | 炭素(C)と酸素(O2) |
上記のようにわけることができます。
その一方で、
物質の基本的な構成要素のことを
元素と呼びます。
わかりやすく言えば、水素(H2)や酸素(O2)を構成する【H】や【O】のことです。
単体と元素の違いってなに?
ここでひとつ疑問がわくのではないでしょうか。単体と元素の違いは?と。
■水素
水素を例に説明しましょう。
水素は「H2」という化学式で表します。水素は、
Hが2つくっつかなければ水素として成り立たないのです。
このときの【H2】のことを単体と言います。一方で元素とは、この【H】のことを表します。
いかがですか?頭が混乱していませんか?
■酸素
酸素を例にとってみましょう。
酸素は【O2】という化学式で表します。酸素もまた、Oが2つくっつかなければ酸素としての存在が成り立ちません。。
このときの【02】を単体、【O】を元素と言います。
元素記号
この元素を表すHやOのことを
元素記号と言います。
すべての物資にはこの元素記号が割り振られており、その元素記号をまとめたものが
周期表になるのです。
化学の教科書や資料集に載っていますね。
同素体
同じ元素を持っていても、
構成比が変われば物質の性質が変わってきます。
例えば
黒鉛と
ダイヤモンドをみてみます。
黒鉛、ダイヤモンドともに単体ですがこれらの構成元素は炭素(C)です。
Cのくっつきかたが違うがために、黒鉛を形成したりダイヤモンドを形成したりするのです。
同じ元素からできているのに互いに性質の違う単体のことを
同素体であると言います。