はじめに
鎌倉時代になると、いろんなタイプの仏教が登場します。
ここでは
日蓮の開いた
日蓮宗について説明しましょう。
日蓮宗
日蓮は。仏の教えの中でも
法華経(ほけきょう)が正しい教えだと考え、「
南無妙法蓮華経」と唱えることで救われると説きました。この唱える言葉のことを
題目と言います。
立正安国論
鎌倉幕府の元
執権であった
北条時頼に日蓮は
立正安国論という一冊の文書を提出します。
当時は疫病や天災、飢饉などが続いていました。「これらの災害が起こっているのは、人々が法華経の教えをまっとうせずに、浄土宗などのあやまった宗教を信じているからです。法華経を信じれば国は安泰するでしょう。」と日蓮は提言したのです。
しかしながら、浄土宗ら他の宗派の人間はもとより、禅宗を信じていた北条時頼からも「政治批判をするな!」と怒りをかってしまいます。その結果、日蓮は都から追放されることになってしまったのです。