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22_80 国際社会に生きる日本人としての自覚 / 近代の日本哲学(西田幾多郎/和辻哲郎など)

和辻哲郎~人間の学としての倫理学~

著者名: zed
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和辻哲郎


和辻哲郎は、近代の日本哲学の礎を築いた1人です。和辻哲郎は、人間は個人としてだけではなく、人と人の間があるからこそ、そこに人間が存在するのだと考えました。この考え方は、西洋哲学が自己の確立を社会や人間関係から切り離して考えているのと正反対の考えでした。

個人と社会とは人間のもつ2つの側面と考え、個人が社会にいることで自分の個性が埋没してしまい、それをどうにか打破しなければならないと人はもがくことで自己を高めることができる、このような活動が人間の根本にあると主張しました。

個人だけが突出してしまうと利己主義を招き、社会だけを大切にしてしまうと国家を絶対視する全体主義に陥る可能性があるために、個人と社会がいいバランスを保ってともに発展することに人間の生きる道筋を見出そうとしたのです。
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『教科書 新倫理 改訂版』 清水書院
『もういちど読む 山川倫理』小寺聡 山川出版社

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